「レモンユーカリをコンパクトに育てたい」という方も多いのではないでしょうか。
レモンユーカリは、その香りだけでなく見た目も楽しめる人気の植物です。
レモンユーカリをコンパクトに育てたいけれど「剪定って難しそう」 と、手を出せない方も多いのではないでしょうか。
実は、剪定はレモンユーカリをより美しく、そして元気に育てるための大切な作業なんです。
本記事では、初心者でも簡単にできる剪定のやり方や失敗しないためのコツなどをご紹介します。
- レモンユーカリの剪定する時期
- 剪定のやり方
- レモンユーカリの剪定で失敗しないためのコツ
- 剪定後の管理方法
本記事を参考にレモンユーカリの剪定にチャレンジしてみましょう!
レモンユーカリの特徴

レモンユーカリのさわやかな香りが好きで、自分で育てて楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。
レモンユーカリはオーストラリア原産の植物で、基本的には暖かい環境を好む樹木です。
ここからはベランダでも楽しめるレモンユーカリの魅力を解説します。
レモンのようなさわやかな香りが楽しめる
レモンユーカリは、レモンのようなシトラス系のさわやかな香りが大きな特徴です。
アロマテラピーでも活用されるこの香りは、リラックス効果やストレス解消効果もあるといわれています。
香り成分のシロトネラールには、抗菌・抗ウイルス作用もあり消臭効果が期待できます。
虫が苦手な方でも育てやすい
レモンユーカリは虫が苦手な方にもおすすめです。
レモンユーカリに含まれる、シトロネラールという香り成分は蚊やダニなどの虫に対して忌避効果が期待できます。
そのため天然の虫除けとしても利用可能です。
鉢植えでベランダガーデニングに
レモンユーカリは、大きめ鉢に植え剪定をくり返す事で、鉢植えで育てる事も可能です。
レモンユーカリは樹木に該当し、生育が旺盛なので地植えにすると20mほどに伸びます。
コンパクトに育てたい場合は鉢植えにしてみるのもいいでしょう。
若い木は耐寒性が特に弱いので、鉢植えにして霜が降りる時間帯は室内管理するのがおすすめです。
レモンユーカリの剪定時期は春と秋
レモンユーカリの剪定時期は、3~5月の春と9~10月の秋です。
春と秋は生育期にあたり、強剪定(思い切った剪定)を行なっても問題ないでしょう。
気温が高い夏場と寒い時期の剪定は、ストレスになり新たな枝を伸ばせない、枯れるなどの恐れがあります。
こんな時もレモンユーカリを剪定してOK
レモンユーカリは剪定時期以外でも、下記のような場合は剪定しましょう。
- 葉が混み合ってきた
- 形や高さを整えたい
気温が高い夏場や、寒い時期はあまりカットしすぎず、気になる部分だけにとどめておきましょう。
1.葉が混み合ってきた
葉や枝が混み合ってきたと感じる場合も、剪定しても問題ありません。
ユーカリが元気に育つためには風通しの良さが重要です。
枝や葉が混み合ってくると風通しが悪くなり、蒸れてじめじめした状態になってしまいます。
じめじめした環境は、カビや虫が発生する原因になるため、葉が多いなと感じたら間引きするようなイメージで剪定しましょう。
2.全体の形や高さを整えたい
レモンユーカリはぐんぐん生長するので、形を整えるために剪定は必須です。
若木は幹が細く柔らかいため自立しないこともあるでしょう。
好みの高さで真ん中の枝を切り詰めることで、幹を太らせることが可能です。
高さや形を整えていくイメージで剪定しましょう。
レモンユーカリの剪定に必要なグッズ
レモンユーカリの剪定に必要なグッズについて解説します。
レモンユーカリ以外の植物にも使えるのでぜひチェックしてみてください。
剪定ばさみ
ガーデニングで使うシーンの多い道具に剪定ばさみがあります。
剪定ばさみは、切れ味がよく太めの枝もよく切れます。
柄の部分にバネが仕込まれているため少しの力で太い枝も切れるようになっているのです。
ガーデニングをされる方はひとつ持っておくのがおすすめです。
手袋
軍手や手袋があると剪定で滑りにくく力を込めやすくなります。
またレモンユーカリを素手で触れると、かゆみを感じるという場合にも効果的です。
中でもガーデニングや農作業のシーンでよく見られる「背抜き手袋」がおすすめです。
軍手と違って土が入り込みづらく、ガーデニングのさまざまな場面で活躍するでしょう。
癒合剤
癒合材(ゆごうざい)は、剪定時に植物の切り口に塗布する保護剤です。
雑菌が入るのを防ぎ、木が枯れたり腐ったりするのを防ぎます。
空気は通しつつ、枝から水分や養分を流れ出るのを防ぐ効果もあります。
レモンユーカリを実際に剪定しよう
レモンユーカリの剪定方法を2通り紹介します。
- 剪定方法1.摘心で小さく育てる
- 剪定方法2.透かし剪定で樹形を整える
剪定する位置など図解つきで解説するので参考にしてみてください。
剪定方法1.摘心で小さく育てる

摘心(てきしん)は新芽の先端をカットする方法です。
木の生長を抑え、幹を太らせたり、側枝を発生させたりすることが可能です。
樹形をコンパクトに保ち、枝数の増加が期待できます。
また摘心をくり返す事で、樹高を低く抑えられ幹を太くできるでしょう。
剪定方法2.透かし剪定で樹形を整える

透かし剪定では、混み合った枝、枯れた枝、病気にかかった枝を切ります。
木の内側にも日光を当てられ、風通しを良くでき、樹形を整えたいときにも効果的です。
レモンユーカリを健康的に育成するために必須の剪定方法です。
レモンユーカリの剪定で失敗しないためのポイント
レモンユーカリの剪定で失敗しないために次の2点を紹介します。
- 清潔なはさみを使用する
- 伸びすぎる前に形を整える
清潔なはさみを使用する
レモンユーカリだけでなく、植物を剪定する際には必ず清潔なはさみを使用しましょう。
はさみが汚れた状態で剪定すると、切り口から植物内に雑菌などが進入し病気を引き起こす原因になります。
また切り口が汚染されることで、レモンユーカリの負担になる可能性もあります。
剪定前には、はさみを水などで洗い柔らかい布で拭き取っておきましょう。
アルコール消毒などをしておくとより安心です。
伸びすぎる前に形を整える
レモンユーカリは幹が柔らかいため、若い木に支柱をたてているという方も多いでしょう。
まずは摘心を繰り返し、支柱なしでも自立するよう成長を促してみてください。
形を整えたい場合は、事前に理想の形をイメージしてカ剪定すると失敗が少なく済みます。
レモンユーカリであれば、下記イメージのような樹形に整えられるとかっこいいのではないのでしょうか。

レモンユーカリは生長がはやいため、伸びすぎる前に好みの高さで摘心し、高さを保つようにしましょう。
カットした枝でレモンユーカリを楽しむ方法
レモンユーカリを剪定すると、枝がたくさん採れたという方もいらっしゃるでしょう。
ここからはカットしたレモンユーカリを楽しむ方法を紹介します。
切り花として花瓶に飾る
剪定後、花瓶に生けられるほどの長さがある枝は部屋に飾るのがおすすめです。
切り口を斜めにカットし、水につかる部分の葉は取り除いておきます。
そして清潔な水を入れた花瓶にいけましょう。
手軽にさわやかな香りを楽しめるうえ、空間がおしゃれになります。
猫や犬などの動物が口にすると、中毒を起こす可能性があるため、動物と一緒に暮らしている場合は気をつけましょう。
ドライフラワーにして楽しむ
剪定した枝から葉を分別し、乾燥剤と一緒に密閉容器に入れ乾燥させます。
その他、つるして乾燥することも可能です。
レモンユーカリの葉を他のハーブや花と合わせてポプリにし、芳香剤としても活用できます。
また枝のまま束ねて、ドライフラワーのスワッグにしてもおしゃれです。
レモンユーカリを剪定したあとの育て方
レモンユーカリを剪定したあとは、ダメージを受けている状態です。
水の過不足は枯れる原因になります。
特に水やりのやりすぎに注意しましょう。
そして日当たりと風通しのよい場所で管理します。
剪定後の様子をよくチェックし、大きく成長したら植え替えも検討しましょう。
まとめ
今回はレモンユーカリの選定について詳しく解説しました。
レモンユーカリは適切に剪定することで、丈夫でおしゃれな樹形に整えることが可能です。
レモンユーカリを自分好みの形にしたい!という方はぜひ、本記事を参考に剪定にチャレンジしてみてくださいね。